近所の学生アパートの敷地内の、煙の木(白熊(はぐま)の木/スモーク・ツリー)が目立ち始めました、
中国からヒマラヤ、ヨーロッパ南部にかけて分布している植物で、
漆(うるし)科、ハグマノキ属、落葉低木、樹高 3?4m、
葉は円形または卵円形で対生し、長さ5cm程度、6?7月頃、枝先に15?20cm程度の円錐花序を付けます、
花は大変小さく、花径 3mm前後の淡緑色の小花、枝先に花序を形成します、
花の開花後やがて下の写真の様に、花柄が糸状に伸びて長い毛のように枝先を被い、淡赤紫色を帯びて来ます、
毎年狙っていながら、今年も花の撮影を逃しました。
山地のやや薄暗い林内に生える菌根植物(腐生植物)の、銀竜草(ギンリョウソウ)が疎らに見られます、
我が国の各地をはじめ、朝鮮半島や中国、台湾それにインドシナ半島、サハリンに分布し、
イチヤクソウ科の多年草です。
菌根植物(腐生植物)と言われるますが、れっきとした草の仲間で、
キノコのように暗い湿った場所を好み、透き通った花姿で、葉緑体を持たず、光合成をする能力が有りません、
葉緑素を持たない為、透明感のある白色の花姿をしています。
もっぱら落ち葉の積もった森に根をはり、この根に有機物を分解する菌類が共生して、
栄養分を、この菌類を経由して得ることにより成長する共生植物。
初夏から夏にかけて、複数の花茎を、まとまって地上に出し、Max 20cmほどになります、
葉は退化して鱗片状、茎に楕円形の鱗片の茎姿を持ち、
花茎の先端に、横向きか、やや俯き加減の、一輪の円筒形の花を咲かせます、
花期は5月?8月、
別名 幽霊茸(ユウレイタケ)。
変わった寄生植物で、南蛮煙管(なんばんぎせる)を思い出します、
ススキ等の根に寄生し、養分を吸収して成長する寄生植物ですが、葉緑素を持たず、少し似た生体に見えます。
少し出し遅れましたが、楠(くすのき)科、クロモジ属、落葉低木の壇香梅(だんこうばい)の花です。
わが国の関東および新潟以西の本州、四国、九州それに朝鮮半島や中国東北部に分布しています、
山間部の谷筋などに生え、高さはMax 3?5m、葉は卵円形、樹皮は暗灰色で円形の皮目が多くあります、
葉に先立って花を咲かせ、花の色は鮮やかな黄色、花柄は無く、枝に直接花序が付きます、
雌雄異株で、雄花はひとつの花序に5?7個の花を付き、雄しべが花冠より突き出し目立ちます、
雌しべは退化し、雌花は雄花ほど花の数が付きません。
名前の「壇香」とは香木の総称を指し、木、枝などに芳香が有ります、
材は、楊枝や細工物に使われ、古くは種子に含まれる油脂を灯用にも利用されていました。
別名 鬱金花(ウコンバナ)は、黄色の花に因んで付けられているようです。
初めて見ました。良くある木なのでしょうか?それとも比較的珍しい木なのでしょうか?
多分、僕がぼんやりしているだけだと思いますが・・・。
「ギンリョウソウ」は山などに行った時よく見かけていましたが、
何となく毒があるのではないかと警戒して触った事はありません。
原始植物(生きた化石?)みたいな雰囲気がありますね。