里山から山間に掛かる草むらの斜面に、思いも掛けない靫草(ウツボグサ)の群生を発見です、
周辺を見回すと、今まで見つけられなかったことが、不思議なくらい点在しています、
ただ雑草が嫌と言うほど生えており、近くで蛇を見掛けたこともあり、足を踏み込むのを躊躇します、
加えて足場が悪い、
不気味な思いが拭いきれない上に、靫草(うつぼぐさ)とは、名前から何とも気が重い思いです、
まさか海の生き物のウツボではないでしょうに、
不気味な思いが故に、嫌な思いを連想しますが、果たして、この「靫」がどういう物か調べてみると、
との解説が有りますが、経験のない私には、さっぱり???、
どうも、弓矢の矢を収納する携帯用の竹製の筒を「靫」と言うらしいです、
蛇と関連付け、気味悪がったり、いやはや早合点も、お粗末すぎました。
靫草(うつぼぐさ)は、紫蘇(しそ)科、ウツボグサ属の宿根草です、
葉は対生、四角い茎にラベンダーに似た、毛ば立った青紫の唇形型花冠の花穂を咲かせます。
シソ科の花に共通した花株、花姿です、
草丈は30cm程、ランナーを伸ばして繁殖することから、群生している傾向があります、
花の時期が終わると、花穂が褐色に枯れることから「夏枯草(かこそう)」と呼ばれ、
花穂を乾燥させたものを、生薬の夏枯草(利尿・消炎薬)として利用されます。
科 名 | 紫蘇(しそ)科 |
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属 名 | ウツボグサ属 | |
原 産 地 | 東アジア | |
植物分類 | 宿根草 | |
樹高・草丈 | 10cm~30cm | |
開花時期 | 6月~8月 | |
花 色 | 青紫 | |
花径・花序 | 10mm | |
花 型 | 唇形花冠 | |
生育場所 | 山野の草むら | |
花 言 葉 | 協調性 優しく癒す |
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撮影月日 | 2012.5.27 | |
撮影場所 | 宗像市 | |
茎、葉、花に白い短毛を持ち、花穂の下の方から上へ咲き上がる傾向があるようです。
ぐっと引いてみると、こんな感じ、
靫草(うつぼぐさ)は、花も疎らで、色合いからか、レースラベンダーに似た花に見えます。
丁度、薊の花の咲くタイミングに重なり、花姿は全く違いますが、色合い的に、てっきり薊と見間違えた程です。
撮影 コンパクトデジカメ