山中の花は、春の花から初夏の花に代わりつつあります、
新緑が目立つ林縁に、紫苦菜(むらさきにがな)が目立ってきました、
名前に有る、苦菜(にがな)とは別の属の花で、秋の野芥子(あきののげし)の仲間です、
大きな花ではありませんが、細い茎先に、可愛い赤紫の花は、意外な存在感でした。
科 名 | 菊(キク)科 |
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属 名 | アキノノゲシ属 | |
原 産 地 | 日本、中国 | |
植物分類 | 多年草 | |
樹高・草丈 | 1m~1.5m | |
開花時期 | 6月~8月 | |
花 色 | 淡赤紫 | |
花径・花序 | 花冠筒15mm 舌状花直径10mm |
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花 型 | 筒状形花冠 舌状花 |
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生育場所 | 山中林縁 | |
花 言 葉 | 謙虚 | |
撮影月日 | 2012.6.16 | |
撮影場所 | 宗像市 | |
ニガナの仲間は多く、大概、黄色や白の花に別れますが、紫苦菜(むらさきにがな)だけが紫色です。
花弁は10枚に見えますが、一枚の花びらが一個の舌状花で、この舌状花10個で一つの花を構成しています、
菊科の花は、花芯に筒状花が存在しますが、この紫苦菜(むらさきにがな)の花は、舌状花だけです、
この舌状花の花弁の端に、5つのギザギザがありますが、五裂した歯を持つ5弁花です、
これは菊科の花に共通した特徴で、紫苦菜(むらさきにがな)の花は、五弁花と言うことになります。
茎の最上部、花序の直下に被針形の葉が1~2枚、
この葉は他の葉に比べ小型で、付いていない株もあり、必ず付くかは不規則のようです。
葉は花序より上に付くことはなく、花序より下に付きます。
茎の上部の葉は、葉柄の部分が翼形ヘラ状で、槍先にした鉄矛に似た形で三角状です。
茎の下部の葉は、大きく長い羽状深裂、上部の葉と下部の葉に形状の違いがある、異形葉性の葉と言えます。
紫苦菜(むらさきにがな)は、山地のやや暗い湿った場所に分布し、
茎は細長くひょろりとしてMax1.5m位で、風には弱そうな草姿は、地形的に風が弱そうな場所に生育しています、
茎は細く、花も小さいため、写真では存在感がありませんが、林内の新緑の中での、赤紫の花は目立っていました。