3月後半頃から姿を見せていた、杓(しゃく)の花が満開を迎えています、
杓(しゃく)は、芹科の多年草、草丈はMax1.5mくらい、
5月~6月に掛け、茎頂に複散形花序を付け、白色の小花を沢山咲かせ、大変目立つ花です、
この花は、世界ではオオハナウドを指し、花姿は、シシウドに似ています。
科 名 | 芹科(せりか) |
---薬草、民間薬--- |
属 名 | シャク属 | |
原 産 地 | 日本、朝鮮半島、 中国東北部 中央アジア~ ヨーロッパ |
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植物分類 | 多年草 | |
樹高・草丈 | 70cm~1.5m | |
開花時期 | 5月~6月 | |
花 色 | 白 | |
花径・花序 | 10mm前後 | |
花 型 | 5弁花 | |
生育場所 | 山野 | |
花 言 葉 | 味わいのある 特徴的 |
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撮影月日 | 2012.4.21 | |
撮影場所 | 宗像市 | |
茎頂の複散形花序には、小さな白花が五角形状に、花を咲かせます、
複散形花序の花位置により、内側の花の花弁より、外側の花の花弁の方が大きい傾向があります。
花弁は5枚で、雄しべ5本、雌しべ1本、
雌しべの花盤は2つにくびれ、それぞれに細長い柱頭は、花盤に倒れるように密着してこの段階では見えません、
雄しべは成長し、花粉を出し尽くすと脱落し、その後に、花柱が立ち上がり受粉能力を持つようになります、
これは桔梗科の花と同じ、自家受粉を避ける為の、雄性期から雌性期と移行する雄性先熟花と同じ特徴です、
下の写真は、雄しべが花粉を噴出しているステージで、花柱は見えず、この段階では受粉能力は持ちません、
花盤の位置関係から下位子房、子房には、花盤のくびれに対応する溝があります。
下の写真を良く見ると、雄しべの本数が1~2本の花もあり、雄しべが脱落過程にあるようです。
下は、雄しべが花粉を出し尽くし脱落した後の状態です、
花盤に密着して見えていなかった花柱が、花盤上にカタツムリの角の如く、伸張してきた状態です、
この段階から、他の花からの受粉能力を持つようになります、
本日確認したところ、同じ株の花の熟成度は同じで、自家受粉はしないようになっている様です、
下の一枚のみ、低気圧接近下の強風の本日撮影のため、手ブレ+被写体ブレが加わり、鮮明さに欠けます。
葉は互生、長い葉柄を持ち、2回3出羽状複葉で、小葉は細かく裂けています、
ニンジンの葉に似た所から、山ニンジンなどとも呼ばれて、藪人参、仙洞草にも似ています。
撮影 コンパクトデジカメ