随分暖かい天気になり、季節が1ヶ月くらい進んだ陽気です、
暖かくなったとは言え、高原の山腹の急坂のカーブ地点の、コーナー、コーナーには、
融雪用の、塩化カルシュームの袋詰めが、点々と置かれています、
この陽気に誘われ山野草の芽吹きも見られる様になってきました。
節分草(せつぶんそう)は、金鳳花(きんぽうげ)科、セツブンソウ属の多年草、
この花は、その名の通り旧暦の節分の頃に開花する球根植物です、
実際は、2月の節分の頃に咲くのは稀で、自生地では3月近くになってから咲きます。
花びらに見えるのは萼(ガク)、花びらは退化して、黄色い小さな蜜腺になってしまい目立ちません。
福寿草、雪割草、節分草が、春を招く初春の代表花と言われており、
厳しい環境下で健気に花を咲かす野草ですが、力強くも有り、素朴な魅力があります。
近くを探してみましたが、所々で芽吹いてはいますが、寒気が強かったこのシーズンは、
例年に比べ傷みが目立ち、探し回って綺麗な花のみ撮影です。
Data | 特 徴 ・ Memo | ||||||||||||||||||||||||||
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節分草は、地下の1.5cmほどの塊茎から、数本の花茎を伸ばし、不揃いに分裂した苞葉をつけます、
花茎は、せいぜい10-15cm程度、その先端に1-2個の白色の5弁の花を咲かせます、
花びらのように見えるのは萼で、花弁自体は退化し、雄しべと共に黄色い雄しべ状の蜜槽となり並んでいます、
姿を変えた蜜槽は目立ちませんが、先端はV状に2裂し、裂片の先端が蜜腺になっています、
退化したとは言え、昆虫をおびき寄せる大切な役割を担っています。
寒かった長い冬でしたが、当地は漸く春めいてきそうな天気予報です、
とは言え、信州の春は遅れるでしょうが、当地は明日辺りから暖かくなってくれそうです、
春の訪れを運んでくれる、儚い春の植物、本当に健気ですね、
当地の高原では、ぼつぼつ春の気配が感じられ、
スプリングエフェメラルの健気な姿もちらほらです、
涼風の庭さん家の、庭でも芽吹きが報告されていましたが、
何とも健気で、嬉しい光景ですね、
又見せてください、有り難う御座いました。