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Blog Community:花の写真 - 写真 | 四季の花 | COMMENT:4 | TRACKBACK:0| edit

我が家の八つ手の花を撮ってみました、
ヤツデの白い花が咲く時期になると、冬が近づいてきたなあーっと、実感する季節の花木です、
八つ手の葉は、冬でも落葉せず、大きな葉を茂らせますので庭木として重宝され、
大きな手のような葉が人を招くという「千客万来」の縁起を担つがれます、
また、大きな葉っぱが魔物を追い払うと言う、縁起の良い木と言われたりもします。

初冬の頃、球状にまとまった白っぽい花を、沢山付けます、
果実は翌年5月頃に黒く熟します、
茎は、上部で長い柄をつけた大型の葉を輪生させ、
葉は、濃い緑色で大きく掌状で深く7?9つに深裂、葉の表面には光沢があり大変目立ちます、
花は、11月?12月に、茎頂に乳白色の花穂を伸ばして、小花を球状につけます、
他に、葉の縁に白い斑が入る「フクリンヤツデ」、
不揃いに黄色い斑が入る「キモンヤツデ」、
葉脈に沿って黄色い斑が入る「キアミガタヤツデ」などの斑入り品種が有り、種類も多いです。

八手(やつで)は、繁殖旺盛な植物です、
小鳥が拡散してくれるのか、うっかりすると庭中あっちこっちに勝手に芽を出します、
気が付いたらその都度引っこ抜いていますが、迷惑とは言え、葉っぱが目立ち直ぐに発見できるのが救いです。

八手(やつで)(71118 byte)

小さな小さな花アブが集まります、他に蜜蜂も来ています。

八手(やつで)(42054 byte)

 科   名  五加(うこぎ)科
  • 高さは1?3m
  • 葉は互生、長柄に掌状の大きな葉、葉身は7?9深裂、部厚く裂片は尖り鋸歯がある
  • 11月?12月ごろ、枝先に球状の円錐花序を付け、小さな白い花を咲かせます
  • 花は5弁花
  • 雌しべ、雄しべの成熟の時期をずらす事で自家受粉を避ける、
    雄蕊先熟花(ゆうずいせんじゅくか)と呼ばれる花
  • 果実は翌年の5月頃、扁球形の液果、黒紫色に熟します
  • 日陰、日向、大気汚染に強い植物です

=== 薬効・有効成分 ===

  • 葉にサポニン・アルファアファトシンやベータアファトシンなどを含有
  • 鎮咳、去痰などの風邪の症状の場合には、乾燥したヤツデの葉を煎じて服用
  • 乾燥した葉を適量を煎じた煎じ液で、うがいをする
  • リューマチ・疼痛、腰痛などには、乾燥した葉を風呂に入れて薬湯利用

葉を乾燥させたものは八角金盤と呼ばれる生薬、去痰などの薬として用いられる。
葉などにヤツデサポニンという物質が含まれ、過剰摂取すると下痢や嘔吐、溶血を起こす。
このため昔は蛆用の殺虫剤として用いていたこともあるらしいです。

 属   名  ヤツデ属
 原 産 地  日本
 植物分類  耐寒性常緑低木
 樹高・草丈  1m?3m
 開花時期  10月?12月
 花   色  白
 花径・花序  約 5mm
 花 言 葉  分別
 撮影月日  2010.12.5?
 2010.12.11
 撮影場所  宗像市 

開花直前の蕾。

八手(やつで)(29097 byte)

開花直後の花弁は平開、八手(やつで)の花は5弁花だと解ります。
花の直径 実測凡そ7?8mm、雄しべの葯はスベーッとしていて、花粉を未だ出していない時期です。

八手(やつで)(34204 byte)

平開した花弁は、やがて強く後ろに反り返ります、この段階から雄しべの葯には花粉が噴出し始めます。

八手(やつで)(35704 byte)

強く反り返った状態、この状態の花は、雄しべの成熟期の花です。

八手(やつで)(34079 byte)

前面から見ると丸い花に見えます、雄しべの長さは実測6?7mm、葯は丁字着タイプです、
雌しべの長さ 凡そ1mm、花柱が極端に短く見えます、
柱頭が5裂に見えますが、5本の合着雌しべにも見え、この段階では小さくてどちらかはっきり致しません。

じつは八つ手の花は自家受粉を避ける、特技の持ち主の花でした、
花には、雌しべ、雄しべ、何れも存在しますが、成熟の時期をずらすことで、自家受粉を避けています。
5弁花は開くと平開し、次第に後ろに強く反り返ります、
この段階では、雌しべは写真のように、まだ短く伸びきっておらず、受粉能力はありません。
雄しべだけが機能し、他の花に花粉を供給している時期で、この時期を「雄性期」と言います。

八手(やつで)(36289 byte)

花盤(ドーム状の子房)の面に、密が吹き出しています、花盤(ドーム状の子房)の径 3mm、
虫媒花で、この密を餌に昆虫を呼び寄せ、花粉を媒介してもらいます、匂いを嗅いでみましたが匂いませんでした、
この寒い時期ですが、蜜蜂、花虻が密に集まっています。

八手(やつで)(33087 byte)

花粉を出し終えると、やがて雄しべと花びらが散り、蜜も止まります、
その後、ホルモンは未成熟だった1mm弱の雌しべの、花柱を伸ばします、雌しべ5本、長さ2mm弱、
雌しべが成熟するに従い、再び蜜を出し始め、他の花から花粉を運んで貰う為、昆虫を呼び寄せます、
この時期を雌性期(しせいき)と呼びます。

八手(やつで)(32192 byte)

八手(やつで)(26683 byte)

受粉が済むと、蜜の噴出は止まり、雌しべはこの後自然に縮み、あとは種子の成長を待つだけです。

この様に雄しべと雌しべの成長過程に、タイムラグを持たせ、自家受粉を防止する対策を身につけた花です、
長い生物進化の間で培われた、自家受粉を防止する能力を身につけたもので、
近親交配による、性質の劣る子孫が生まれることを防止する工夫なんです、
「自分以外の遺伝子」を取り込もうとする、種の保存のひとつの方法を身につけた技です、
この様な、雄しべ、雌しべの成熟に時間差を持たせる花を、
雄蕊先熟花(ゆうずいせんじゅくか)又は、雄性先熟花と呼ばれ、こういう能力を身につけた花の種類は多いです。
花びらは落ちませんが、細葉沙参(サイヨウシャジン)、桔梗の花等も同じ能力を持った花です。

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北さん | URL 12/12 17:56 | edit
考えてみれば不思議ではない受粉の仕組み・・・
しかし神秘に満ちたそのメカニックにはいつも驚いてしまいます。
八つ手の蜜・・・はじめてみました。
北さん今晩は、
Digital_Photo 花遊悠 | URL 12/12 22:54 | edit
ご無沙汰しています、
寒くなりましたがお元気そうでなによりです、
ヤツデの密、この寒い中、蜜蜂だとか花アブを呼び寄せていますので、
さぞかし良い匂いの密かと嗅いでみましたが、匂いませんでした、
自分には解らない、昆虫に魅力の何かがあるのかも知れません、

最近はNet運用に制約有り、更新も途絶えがちでご無礼しています、
年末を前に、風邪など引かないよう、ご活躍願っています。
fairy ring | URL 12/14 00:03 | edit
ご無沙汰しております。

奇遇ですが 私もヤツデをアップしています。
お時間がございましたら 見てやってくださいね。
できるかどうかわかりませんが TB させてくださいね。
fairy ringさん今晩は、
Digital_Photo 花遊悠 | URL 12/15 23:01 | edit
お久しぶりです、
ご無沙汰しております、
ヤツデの開花が、あちら此方で見掛けるようになりました、
何時も鋭い観察力で、広角な目配りの記事には、勉強させていただいております、
最近は週末のみの運用で、更新も途絶えがちです、
年末の多忙を前に益々のご活躍、応援しています。
TBは、どうぞお気遣い無くお張り下さい。
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